住まいと暮らし方を自由に「設計」できるのは注文住宅だからこそ

 

 

注文住宅で家を建てることの良さは、なんといっても住まう人の希望をさまざまな形で盛り込めることです。

 

間取りや内装、資材、工法、設備……数え上げたらきりがありませんが、もうひとつ、住まう人の想い(夢、人生観、感性……)まで広げると、「設計」する範囲は無限に広がります。

 

そんな無限の組み合わせからただひとつの住まいを建てられるのは注文住宅だからこそ、ではないでしょうか。

 

そんな視点から注文住宅で住まいを建てることを考えてみましょう。

 

 

私たちにとって住まいってなんだろう?命を守る空間

 

 

私たちにとって住まいとはどのような意味を持つものなのでしょうか?

 

それを知るためには人類の歴史を紐解くと見えてくるものがあります。

例えば日本の旧石器時代の洞窟内の遺跡からは人骨や生活を営んでいた痕跡などが発見された場所もありますし、縄文時代には竪穴式住居が登場し、大きな集落を形成していた遺跡も多数発見されています。太古の昔は気候変動も激しく、猛威を振るう自然の前には生身の人間は無力です。

 

そのため身を守る、命を守る場としての「住まい」の登場は必然的であり、身体的に健康に暮らせる場としての在り方は「住まい」本来の役割と言えます。

 

現代の「住まい」は、耐震・高断熱高気密・セキュリティー面の強化・自然素材の使用などの技術や工法、素材によって“身を守る、命を守る”性能がさらに高度化されました。

 

 

好き、でなければ意味がない!いつも気分よく過ごせる空間

 

 

たとえば、体に良いから走りなよ!と、通気性の良いウェア、紫外線を遮る帽子、着地時の衝撃を和らげるシューズを用意してもらったものの、なんだか走っていても気分が乗らない……ということは無きにしも非ず。

 

いくら高性能、高機能なウェアを身に付けたとしてもそれらがあまり格好良くなかったり、好きに思えなければ効果も半減、いえそれ以下かもしれません。

 

住まいも同じ。

最新の工法、素材を用いた高性能な住まいであっても、「どうしてこんな間取りなのかな」「なんでこんな色にしてしまったかな」と住まう人が不満をつのらせる住まいでは意味がありません。

 

住まう人が好きなものに囲まれて、“おしゃれだな、素敵だな”といつも気分よく、心地よく過ごせる空間をデザインできてこそ、身体的にも精神的にも健康に暮らせる住まいになりえるのです。

 

つまり「性能」と「好き」を納得いくまで追求できるのが注文住宅です。

 

 

設計にもうひとつの視点を。「どう暮らしたいのか」を考える

 

 

さて、再びジョギングのたとえ。

機能面もデザイン面も気に入ったウェアを着て走るのは心も体も気持ちが良いもの。

すると、今度はどこを走ろう、目標タイムはこれくらい……など夢や目標が次々にあふれ出てくるもの。

 

そうです。注文住宅でも同じです。注文住宅で住まいを建てるとき、住まう人が「どう暮らしたいのか」、それまで温めてきた夢や目標を設計に盛り込むことができるのです。

それを可能にする構造や素材、そしてデザインは何かを考え抜き、ひとつの形として具現化する。それはダイナミックで楽しさにあふれるプロセスのひとつです。

 

「子どもには力強く育ってほしい」「自然との共生を図りたい」……さまざまな暮らし方への考えをひとつの答えとして設計し形に表すことは、注文住宅で住まいを建てることの意義であり、大きな喜びをもたらすものとなるでしょう。